コンパクトなのに華やかで気品があるから想像以上の存在感
日本人形への関心は誰しも幼いころから備わっているはず。
節句、お雛様など意外にも目にしているものだ。
手軽なぬいぐるみより重厚感があり、何だか夜見ると怖いという印象が私にはあります。
記憶をさかのぼると日本人形の思い出は2つあります。
1つ目は幼少期、父が母へ博多人形をおみやげに買ってきたことがあります。
購入理由は「母にとても似ているから」というもの。
私はその両親の大切な博多人形のお顔を水色の絵具で塗り塗りしていた。
それに気づいた母は叱らずビックリした様子だった。
今でも青白い顔の博多人形は実家に飾ってあります。
2つ目はいとこの節句へお招きして頂いた日の事。
それはそれは立派な兜をかぶった人形がありました。
私の性別は女なのでひな人形しか見たことがありませんでしたが、男の子の人形は何とも立ち姿が立派で驚いた記憶があります。
ひな人形では品を感じ、5月人形では男らしさを感じました。
日本の伝統というものは幼少期から触れているのだなとも思いました。
年を重ねるに従い、人形の大きさやバリエーションの多さは経済力の豊かさを象徴するという事に気づきました。
安かろう悪かろうという言葉があるように、一生に何度も買うものではない日本人形はきちんと情報を収集して選びたいですよね。
木目込み雛人形 人気の「真多呂人形」は大正8年創立の真多呂人形は、江戸時代の元文年間からおよそ280年受け継がれてきた伝統工芸品である木目込み雛人形・五月人形などを制作しています。
京都の上賀茂神社に仕えていた高橋忠重が作った人形が「木目込み人形」の始まりとされています。
正統伝承者として認定を受けているのは真多呂のみです。
何とも伝統の重みを感じますね。
雛人形・五月人形は表情豊かでバリエーションが豊富です。
干支の飾り物も取り扱っていますので一度、覗いてみてください。